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「アジアモンスーン稲作農民炉ばたまつり」を通じて、
タイ東北部イサーン地方の農業、農村、農民のおかれて いる状況を知りました。かつては豊かな森林が広がり、自 然の恩恵を受けながら自給生活をしていたイサーンは、現
在タイで一番貧しい地域といわれています。中学進学率は 7%、農家の年収は2〜3万円、農民は自分たちの口にす る米さえないという状況です。
タイでは1960年代から国の近代化のために農業にお いても商業主義施策がとられ、政府は規模の拡大と換金作 物の効率的な生産を奨励しました。そのため森林伐採と農
薬などの使用が進み、結果として農地は荒れ自然生態系 も壊れていきました。雨水だけが頼りのタイの稲作は、森 がなくなって雨が少なくなり、農民は自家用米さえ買わ
なければならない状況に追い込まれたのです。
国のいう近代化農業が残したものは、森林破壊と荒れた 土地、
農薬や肥料を買うためにかさんだ借金と、現金収入 を得るための出稼ぎでした。こうしたなかから始まった運 動が農業学校の建設です。生産に役立つ多様な技術を育て
、情報提供や教育活動のできる拠点として「共育農場」が 農民の手で開設されようとしていました。しかし資金不足 から計画は難航。そこで私たちにも何かできないかと現地
を訪ね、話し合いの結果、日本で募金キャンペーンをく り広げることにしました。
自らの手で豊かな大地をとりもどそうと、農村開発に取 り組む姿に共感したからです。こうして私たちはタイ・ イサーンの農民に農業学校を贈るキャンペーンを半年間に
わたって展開、全国から800万円を超える善意が寄せら れました。募金はウェンノイ共育農場のセミナハウスや水 路、灌漑用池などの形となって、ラハンナー村おこしに役
立つことになりました。
ともにアジアに生きる農民として農業の未来を語り、夢 を共有することで、自分たちにも新しい力が湧いてること を私たちは実感したのでした。 |